東北大学 医学部 眼科学教室

東北大学 医学部 眼科学教室

白衣選びでチーム意識と向上心は高められる

東北地方の中心的な基幹病院であり、世界に誇る成果と多くの優秀な人材を輩出してきた東北大学医学部。なかでも同医学部の眼科学教室は、1917(大正6)年に創設された、国内でももっとも長い歴史と優れた実績をもつ眼科学教室の一つです。「皆で力を合わせ、東北大学眼科のメンバーであることに誇りを持ち、自分に実力をつけ、やりがいの持てる医局を目指しています」という中澤教授のもと、同教室では2014年より、講師以上のスタッフを対象に高級白衣「イサルティ」を採用されています。今回、3名の先生からお話を伺いました。

きちんとした身だしなみとチームの統一感が、
患者さんの信頼につながる。

中澤徹教授

—— 「イサルティ」を採用されたきっかけは?

患者さんの信頼を得るために、身だしなみはとても大切だと思ったからです。眼科は若い先生が多く、一方で患者さんは高齢の方が多い。若い医師が外来で初めて患者さんと接する時に、ネクタイをして良い白衣を着ている、というのは、ファーストステップとして非常に重要だと思います。
もう一つは、ステイタスとしての白衣。若い医師が大学に残って研究を続け、より高いポジションに就いてより良い仕事をする、というイメージをつくりたい。常勤の人数は決まっています。そこを超えて、大学の一員として活躍することを目指してほしい。ここでは、肩書きによって白衣の種類や価格も違います。講師以上の先生を見て、ああいうふうになりたい、と思ってほしいですね。

—— 白衣に対してどんなイメージをお持ちですか?

一般的に、白衣はどれも同じだと思われていて、白いので汚れが付いたらすぐに分かる、というのが白衣なので、安い白衣をたくさん持っていて、着替える、という人が多いですよね。でも、患者さんから信頼される、きちんとした身だしなみ、といったことを強調するような着こなしが、実はとても大切だと思います。

—— 当社では、「プロを輝かせる服」を新しいコンセプトとして掲げています。

それはいいですね。患者さんの安心感ともつながっていると思います。医師たちが統一感を感じさせることも重要です。プロの医師がチームとして診てくれている、と思うことで、安心感と、受ける医療に対する信頼感も増すと思います。同じユニフォームを着て議論している姿を見てもらうことで、一人の意見ではなく、大勢の医師が一丸となって患者さんの医療に向き合っている、というイメージが生まれる。白衣はそうしたイメージづくりを助けてくれます。ここでは、白衣を揃えるだけでなく、同じワッペンをつけていますが、チームとしての意識を高める上でも効果があると思います。

—— 実際の着心地はいかがですか?

とても良いですよ。まず、生地がいいですね。手触りが違います。最初に触ったときにびっくりして、おおって思いました。男性でも、良いものにこだわる時期があります。生地の細かさや光沢、肌触り・・・良いスーツについて知り始めた頃にこうした白衣に出会うと、なるほど、と思いますね。この白衣、学会場などで展示すれば良いと思いますよ。生地が良いので、着てもらわないと良さがわからないので。

—— 医局の雰囲気と今回の白衣の採用は、どこか繋がっている気がするのですが。

やはり、チームを意識する、ということですね。すべての学年が優秀で、それぞれやるべき仕事を的確にやらないと、医局はうまく機能しない。各人の視点で、こうしたらもっと改善できるという意見があれば受け入れるからどんどん言ってくれ、と伝えています。どの学年からもアイデアが出てくる、ということがとても重要だと思います。お互いを尊重し、チームを意識させるために、白衣の統一は良いきっかけになると思います。今後、東北大学全体が一つのチームになって、今の眼科の小さな領域が大学全体に広がると良いな、と思っています。

中澤徹教授

中澤徹教授

中澤徹教授
中澤徹教授
中澤徹教授
中澤徹教授

真のプロフェッショナルにこそ似合う白衣。
上質なスーツを着る感じです。

丸山和一講師

丸山和一講師

丸山和一講師

丸山和一講師
丸山和一講師

—— よくお似合いですが、着心地はいかがですか?

最高です。羽織った時に伸縮性がある。身体にぴったり合い、きれいにラインが出る。きちっとしているけれど、着心地はとてもソフト。良いスーツを着る感じです。

—— 丸山先生は教室の中で一番のお洒落と伺いましたが。

これまで色々な白衣を着てきましたが、今までで一番良いですね。着心地が全く違う。普通の白衣だと、座っているとひっぱられる感じがありますが、それがない。検眼鏡(スリット)を見る時など、座って作業することが多いのですが、違和感がありません。きれいに着られるだけでなく、機能性も高いです。

—— 高級白衣を導入するに当たって懸念されたことはありますか?

値段が高いので、汚すことが気になり、普段使いは難しいかな、と思いました。もしかしたら動きが悪いのでは、とも思いました。でも、自分としては、高くてもいいから着たい、と思います。清潔感があり、生地も柔らかく、しかも型崩れしないところが気に入っています。

—— 講師以上の先生がイサルティを着られていることについて、どう思われますか?

頑張れば、これを着られる、というイメージです。努力を怠らずプロフェッショナルになる、ということと繋がっていると思います。

—— 当社の新しいコンセプト「プロを輝かせる服」についてどう思われますか?

この白衣は外来の時に着ますが、気を引き締める、という役割もあります。患者さんに対してプロの医師として接するので、白衣によって気が引き締まる感じがします。僕はサッカーをするのですが、サッカーのユニフォームにも近い。気が入る、という意味で。サッカーでは勝ちに行く、ここでは患者さんをしっかり診る、という気持ちです。東北大学の医師である誇りと頑張っている姿、さらに洗練されたイメージを伝えるものとしての白衣。若い人や学生へのアピールとしても重要だと思います。

講師を目指す上で、
「イサルティ」は目標のようなものです。

高田菜生子研修医

—— ハーフ丈の診療衣(128-90)を着用されていますが、いちばん気に入っているところはどこですか?

ラインですね。細身で、丈が長すぎないところも良いです。長いとあちこちに引っかけてしまうので。パンツにもよく合い、寸胴にも見えません。また、通常とは違うジップアップで、特別感があります。皆で同じ白衣を着ているので、他科の先生からも、いいのを着てるね、とよく言われます。

—— ジッパーを開けた時と閉めて着た時では、印象が違いますね。

そうですね。かわいらしくも着られるし、きちんとした感じでも着られます。

—— 同期の方とユニフォームの話をされますか?

この白衣を着られることを、皆、嬉しいと思っていると思います。ワッペンがついているので、チームの一員としての意識も上がります。

—— 「イサルティ」の印象は?

自分が着るのはまだ想像できないですね。でも、きれいな白衣だな、と思います。この立場になったらこれを着られる、という目標のようなものです。

高田菜生子研修医

高田菜生子研修医

高田菜生子研修医
高田菜生子研修医