きちんとした身だしなみとチームの統一感が、
患者さんの信頼につながる。
中澤徹教授
—— 「イサルティ」を採用されたきっかけは?
患者さんの信頼を得るために、身だしなみはとても大切だと思ったからです。眼科は若い先生が多く、一方で患者さんは高齢の方が多い。若い医師が外来で初めて患者さんと接する時に、ネクタイをして良い白衣を着ている、というのは、ファーストステップとして非常に重要だと思います。
もう一つは、ステイタスとしての白衣。若い医師が大学に残って研究を続け、より高いポジションに就いてより良い仕事をする、というイメージをつくりたい。常勤の人数は決まっています。そこを超えて、大学の一員として活躍することを目指してほしい。ここでは、肩書きによって白衣の種類や価格も違います。講師以上の先生を見て、ああいうふうになりたい、と思ってほしいですね。
—— 白衣に対してどんなイメージをお持ちですか?
一般的に、白衣はどれも同じだと思われていて、白いので汚れが付いたらすぐに分かる、というのが白衣なので、安い白衣をたくさん持っていて、着替える、という人が多いですよね。でも、患者さんから信頼される、きちんとした身だしなみ、といったことを強調するような着こなしが、実はとても大切だと思います。
—— 当社では、「プロを輝かせる服」を新しいコンセプトとして掲げています。
それはいいですね。患者さんの安心感ともつながっていると思います。医師たちが統一感を感じさせることも重要です。プロの医師がチームとして診てくれている、と思うことで、安心感と、受ける医療に対する信頼感も増すと思います。同じユニフォームを着て議論している姿を見てもらうことで、一人の意見ではなく、大勢の医師が一丸となって患者さんの医療に向き合っている、というイメージが生まれる。白衣はそうしたイメージづくりを助けてくれます。ここでは、白衣を揃えるだけでなく、同じワッペンをつけていますが、チームとしての意識を高める上でも効果があると思います。
—— 実際の着心地はいかがですか?
とても良いですよ。まず、生地がいいですね。手触りが違います。最初に触ったときにびっくりして、おおって思いました。男性でも、良いものにこだわる時期があります。生地の細かさや光沢、肌触り・・・良いスーツについて知り始めた頃にこうした白衣に出会うと、なるほど、と思いますね。この白衣、学会場などで展示すれば良いと思いますよ。生地が良いので、着てもらわないと良さがわからないので。
—— 医局の雰囲気と今回の白衣の採用は、どこか繋がっている気がするのですが。
やはり、チームを意識する、ということですね。すべての学年が優秀で、それぞれやるべき仕事を的確にやらないと、医局はうまく機能しない。各人の視点で、こうしたらもっと改善できるという意見があれば受け入れるからどんどん言ってくれ、と伝えています。どの学年からもアイデアが出てくる、ということがとても重要だと思います。お互いを尊重し、チームを意識させるために、白衣の統一は良いきっかけになると思います。今後、東北大学全体が一つのチームになって、今の眼科の小さな領域が大学全体に広がると良いな、と思っています。

中澤徹教授



